定年後に一番怖いのは、「孤独」になることだ

こんにちは。ひよこん(@motokon1226)です。

会社の飲み会で60近い女性の方に聞いた話が印象的だったのでシェアします。

定年後に一番怖いのは、「孤独」になることだ。

僕はずっと、定年後に再雇用する人の気持ちがわからず、なんで再雇用をするんだろう?と疑問に持っていました。

理由は、定年後にクルーザーにのって100日間の世界一周旅行をしてみたり、エベレストに乗ってみたり、会社で休職せずに働いているとしづらいことをできるようになるからです。

でも僕の会社では、けっこう再雇用制度を受けている人が多い印象です。

「なんでだろう?」とずっと疑問だったのですが、飲み会でこんな話を聞いて、なるほどな、と思いました。

定年後に一番怖いのは、孤独になること。会社で働き続けると退職したあとをイメージするとコミュニケーションの量が格段に減って寂しい気持ちになる。子育てで休職した時期があったけど、そのときは夫と子供を送り迎えして、スーパーに買い物にいって、家事・洗濯をして、夕食の準備をしてた。そんな毎日をしていると、話す人って「家族」と「いつも行くスーパーの店員」くらいになっちゃうんだよね。だから必然的に「話す」機会が減っちゃう。私はそれがすごく寂しかった。だから共働きで子供を育てていくことにしてまた働くのを選んだんだよ。」

この話を聞いて、腑に落ちました。

確かに今まで話す人がいっぱいいて、そのコミュニケーションに慣れていると退職後にぽっかりと穴が空いたような寂しさを感じるかもしれない。しかも何十年働いている会社であればなおさら。家族より過ごしている時間が長い同僚や後輩と別れるということへの悲しさもある。

今まで納得できなかった「再雇用」という選択は、理由を聞くとすんなりと理解できました。

そして、それを聞いて、「もっと限定的コミュニティ(会社のコミュニティ)に捉われることなく、コミュニティの輪を増やしていきたい」と思いました。

仕事をし続けると会社のコミュニティに極度依存してしまう

再雇用する心理を知って、そのような理由で再雇用する人は会社に極度依存しすぎてしまっているように感じました。

働くことが好きな人ならなおさらです。会社で過ごす時間が多ければ多いほど、そのような依存的な関係になりがちだと思います。それがたとえ大好きな会社だったとしても、依存的関係が自分にとって必ずしも良いとは限りません。

だからこそ、これからはもっと世界(コミュニティ)を広げていきたい。会社という枠組みにとらわれず、定年退職したとしても交流が続くような関係を会社だけでなく社外でもいろんな人と持っていきたいと感じました(もちろんこれからも、これまで通り会社の人と交流はしていきたいですけどね)

人は誰でも「孤独」と戦っている。

結婚しても、子供を産んでも、本質的には自分一人です。結局は「人はみな孤独」であることには変わりはないのかなーと今回の話を聞いて思いました。結局は、その中で孤独とどう向き合っていくかかなーと。

人間は社会的動物であるとアリストテレスは説いていますが、社会的動物であるがゆえに「孤独」という概念が生まれてきます。その「孤独」には早いうちから経験して向き合っていきたいです。

僕は「孤独」は肯定的に捉えていきたい。

孤独であることが否定的に捉えがちだけど、肯定的にも捉えられます。

DANRO(ダンロ):ひとりを楽しむメディア

このサイトのコンセプトは「ひとりを楽しむ」です。ひとりであることを楽しむメディアで、趣味や働き方など、ひとりですることについて新たな気づきを与えてくれます。ひとりでいることを否定的に捉えるのではなく、肯定的に捉えてみるのも視野が広がって良いのではないかな、と感じました。みなさんはどう思いますか?

ひよこん