【錯覚の科学】注意力が散漫な原因は、実は注意しすぎていた?改善法も。

皆さんはこんなことありませんか?

・文章の推敲をして、間違いに気づけなかった…。
・やろうと思っていたタスクを忘れてしまっていた…。
・ふと気づいたら赤信号で急ブレーキをかけてしまった…。

僕も仕事をしていて、注意しているはずなのに、なぜかいつもミスをしてしまっていました。

なぜ、こんなに注意をしているのに、ミスをするんだろう…。根本的に自分って仕事ができないのか…?と自己肯定感が下がる問いばかりしていました。

でも、実はある動画を見たのがきっかけで、考え方・方法を変えるようになって、少しずつミスが減ってきました。

その動画がこちらです。

白い人が何回パスをしたか数えてみよう。

この動画は、ハーバード大学の1999年の研究で示された「錯覚の科学」についての動画です。

バスケットボールをしている白い人のパスの回数を数えてみてください。

動画を見てから下を見てください。

 

 

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白い人がパスをした回数は…13回でしたね?

では、この中に黒いゴリラが写っていたのは気づきましたか?

人は集中しすぎると周りが見えなくなる。

この動画を見て、分かる通り、人間はあることに集中していると、想定外の変化が起きた場合、それをあっさり見逃してしまうことがあります。

矛盾しているようですが、集中しすぎると、注意力が散漫になります。

よく上司から「なんでこんなミスするんだよ!集中力が足りないんじゃないのか?」

とか言われることがありますが、違います。集中しすぎてるんです。

これは「選択的注意」の実験。

先ほどの実験は「選択的注意」とよばれる心理学用語の実験です。

「選択的注意」とは、多様な情報が渦巻くような環境条件下において、
その個人にとってのみ重要だと認識された情報のみを選択し、それに注意を向ける認知機能を指す概念です。

例えば、パーティ会場では、あちこちで賑やかに談笑が行われ、かなり騒々しい状態になりますが、そのような中でも、誰かと話に夢中になっているときには、周囲の話し声やざわめきはあまり気にならないものです。

ところが、隣のグループが自分に関する話題を話していることにふと気づくと、その人たちの声が急に大きくなったわけではないにもかかわらず、話されている内容が耳に入ってきて理解できるようになるということがあります。こうした、特定の会話に注意を向けることができる現象が
「カクテルパーティ効果」と呼ばれるもので、選択的注意の代表例とされています。

引用元:https://psychoterm.jp/basic/cognition/03.html

ここに書かれているように、「重要だと認識された情報のみを選択し、それに注意を向ける」のが人間の認知機能として備わっています。

この認知機能をうまく活用して、注意力散漫をできる限りなくすようにすればいいんです。

では、どうすればいいか?

以下にその方法を書いておきます。

1.「集中する範囲」を決める。

これは経験も必要ですが、集中すべき範囲を決めます。例えば文章推敲をしている最中は、携帯電話や電話を近くに置かないようにし、注意を「推敲の文章のみ」にとどめます。

そして文章を見る際も、間違いやすいポイントを事前に意識して読むんです。

・ら抜き言葉がないか?

・文末が統一されているか?

・段落わけがしっかりなされているかどうか?

人間は、重要だと認識された情報のみを選択し、それに注意を向けることができます。

そのため、重要だと認識する情報の範囲を定めることが大切です。あとは、それに従って行動していくだけ。

重要だと認識させるには意識すればいいんです。

よく運転教習で、「だろう運転」はダメ。「〜かもしれない運転」を心がけよう。と言われています。

「もしかしたら〜かもしれない?」と疑ってかかることで安全に運転ができるわけです。

まずは意識すること。意識することで気づけます。

2.仕事の優先順位を決める

また、集中する範囲という意味では、多くのタスクを同時にこなすのではなく、時間別で区切って一つに集中するのが、効率的な仕事の仕方です。

仕事の優先順位をあらかじめ決めておくことで、今ある一点のタスクに集中できるので、集中する範囲が狭まり、注意力が散漫にならずに済みます。

時間軸でも注意するものを決めておく。そうすることで無駄な労力を使わなくてすみます。

3.不安や心配を取り除くために書き出したり、話してみる。

ミスを起こすには、直接的なミスと間接的なミスがあります。

●直接的なミスとは…

→赤信号を無視したから車と衝突した  =因果関係がしっかりしているミス

●間接的なミスとは…

→喧嘩をしてそのことを考えていたら、電車に乗り遅れてしまった =心理的な状態が不安定で間接的に起こりうるミス

この「間接的なミス」は不安や心配があると起こるミスです。この心理的に不安や心配な状態をなくしていくことが大切です。

そのためには、不安や心配を書き出してみる、または話してみることが手っ取り早い。どちらかというと書き出してみる方が、効果はありますし、やりやすいです。話すという行為は、自分以外の他人が必要となることや、場所や時間を選ぶからです。それに比べて紙に書き出すのは、紙とペンがあればほとんどの場所で書くことができます。

やり方はカンタン。

白紙の紙に今ある不安をだーっと書き出してみること。そうすれば思った以上に不安が軽減されます。ぜひ一度やって見てください。

4.メリハリをつける

仕事の時間に対して6分の1の時間、休憩を取るとことで生産性を下げずに仕事をすることができるそうです。例えば、1時間だったら10分、90分だったら15分といった感じです。

実際に就業規則でもそのような決まりがあります。

  • 6時間を超える場合: 少なくとも45分
  • 8時間を超える場合: 少なくとも1時間 (労働基準法34条:2018年9月3日現在)

その休憩時間中は、スマホをいじったりせず、外の空気に触れる、音楽を聴くなど目が疲れない休憩をするのが良いです。とても疲れている時は、目をつぶって視界をシャットアウトするのもおすすめ。

最後に、注意力散漫な方へ

僕も注意力散漫と言われ続けてきたので、気持ちはわかります。注意力散漫なのは、自分の能力が低いからではありません。

そうではなく、集中する範囲・タイミングが下手なだけなんです。そこを意識して物事に取り掛かれば、結果はおのずと出てくるはずです。

ぜひ、日頃から「集中する範囲はどこか?」を考え、習慣化していってみてください。

 

ひよこん