こんにちは、ひよこん(@motokon1226)です。
大学のころに半年ほど100人規模の寮の寮長をやっていたのですが、そのときに取り組んだことが社会人になって「点と点がつながった」のでその経験を記事にしました。
ジョブスの「点と点」の話
皆さんはジョブスの「点と点」の話をご存知でしょうか。
この動画のことです。少し長いですが、以下に関わりのある内容を引用しておきます。
最初の話は「点を繋げること」です。
私はリード大学を6ヶ月で中退し、そして正式に退学するまで18ヶ月ほど学校をうろついていました。中退した理由は、、、?それは私が生まれる前にまで遡ります。
私の生みの親は未婚の大学院生だったので、私を養子に出すことにしました。母は大学を卒業した人が親になるべきだと望んでいたので、ある弁護士の夫婦に預けるという話になりました。しかし、私が生まれる直前、弁護士夫婦が女の子を希望したので養子の話は無しになりました。
そこで養子縁組の順番待ちをしていた別の夫婦に電話がきました。
「期待していなかった男の子がいます、引き受けてもらえますか?」と聞かれ、「もちろん」と夫婦は答えました。それで生みの母親が知ったのですが、その夫婦の奥さんは大学中退で夫の方は高校すら中退でした。そのため母は養子の書類へのサインを拒否しました。しかし、最終的には息子を立派に大学生にしてもらうことを条件に書類にサインしました。これが私の人生のスタートでした。
17年後、私は無事に大学生になりました。
しかし世間知らずな私は、とても学費の高い大学を選んだので、両親の給料がすべて私の授業料へと消えていきました。その半年後、私はそこに価値を感じなくなりました。私は人生の目標がありませんでしたが、大学が導いてくれるとも思えませんでした。私は親が必死で稼いだお金を垂れ流すだけだったのです。なので、大学を退学することにしました。それでも大丈夫だと信じて。
その時はとても怖かったのですが、今考えれば最良の選択でした。その瞬間から、私は必修の授業に出る必要がなくなったので、もっと私の興味をひく授業に潜り込むようになりました。
素敵な話ばかりではありません。私には寮が無かったので、友達の部屋の床で寝ていました。コーラの空き瓶をお店に返して5セントを稼ぎ、食費の足しにしたり、日曜日にはヒンズー教会の夕食を食べるために、11Kmも歩いたりしました。最高の食事でした。
中退して私が興味をもったものは、後に非常に価値のあるものとなりました。ひとつ例を挙げましょう。
当時のリード大学には国内最高のカリグラフィの授業がありました。
キャンパス内のポスターやラベルまで全て美しいカリグラフィがなされていました。
私は中退しており必修の授業に出る必要がなかったため、技法を学ぶためカリグラフィの授業に出ることにしました。そこでセリフとサンセリフ書体、文字間の調整、すばらしいタイポグラフィなどを学びました。それは美しく、歴史的で、科学では捉えられない繊細さがありました。それに私は魅力を感じたのです。
そんなことは私の人生に役に立つとは思っていませんでしたが、10年後に最初のマッキントッシュを作る時になってそれらが蘇ったのです。
そのノウハウを活かし、Macは美しい活字を扱える世界初のコンピューターになったのです。大学でカリグラフィの授業に巡り会っていなければ、Macに沢山のフォントや美しい字間調整を搭載することはなかったでしょう。そしてWindowsはMacの単なるコピーですから、それらの機能を持つパソコンはなかったことになります。大学を中退していなければ、カリグラフィの授業に出会わなかったでしょうし、美しい活字を搭載したコンピューターも現れなったでしょう。
もちろん、その出来事の繋がりを大学時代には予想してはいませんでした。しかし10年後に振り返ると、実にはっきりとしているのです。
点と点の繋がりは予測できません。後で振り返って、点の繋がりに気付くのです。
今やっていることがどこかに繋がると信じてください。何かを信じてください。あなたの根性、運命、業、何でも構いません。その点がどこかに繋がると信じていれば、他の人と違う道を歩いてても自信を持って歩き通せるからです。それが人生に違いをもたらします。
この話は、個人的にすごく好きで、いつもこのことを思い浮かべながら物事に取り組んでいます。
寮長でやったことが社会に出て繋がった。
この点と点ですが、最近繋がってたなぁと思ったことがありました。
私は大学のころ半年ほど、100人規模の寮の寮長をしていたのですが、寮って毎月の寮費とかを自治会がまとめて、大学に納入していたりしてるんですよね。
そのときに、毎回手書きのもので領収書に名前を書いてハンコを押して、渡す。というのがすごく時間がもったい無いし面倒だなぁと思っていました。
そこで寮長に立候補して、それをExcelのVBA(自動化できる仕組み)でボタンを一つ押すだけで領収書が印刷されて渡すだけ、みたいなことをできるようにしたことがありました。
(画像イメージ:領収書に自動で名前や部屋番号、金額が打ち込まれて、印刷するだけに)
寮生カルテを作って、毎月の寮費計算を楽にした。
(寮生カルテイメージ:個人情報のセルは消しています)
このような寮生カルテをエクセルで作って、その人のその月の寮費を自動で計算できるようにExcelをつかって作りました。当時はExcelは表計算ソフトとして四則計算とかはしていましたが、VLOOKUPやマクロを書いたりしたこともなかったのですが、大学の図書館で「Excel VBAの基礎」みたいな本を買って、ひたすら学んでそれを使って作り上げた感じです。
あのときは、やるっていってから必死に学んで作ったから正直じんどかったけど後から思えば良い経験だった…と思います。
→当時読んでいた本。薄かったけど、エッセンスが凝縮されていて、この本がすごく参考になりました。
この経験が今、活きている。
この経験が社会人になった今、とても活きています。
就活で食品会社に就職し、入社して1年くらい経ってシステム系の部署に異動になったのですが、Excelって、日常の業務で結構関わりがあったりします。月初の締め処理の前の原価計算とかでExcel関数(VLOOKUPやCOUNTIFなど)やマクロを使ったりします。
それに、今流行りのRPAとかと関わりがあるみたいで、現在プロジェクトでRPAで自動化していこう!といった動きもあるので、この寮生カルテを作った経験がとても役に立っていると感じました。
※ちなみに、RPAについてはこの動画がわかりやすいです。
このように、寮長のころにやっていたことが点と点でつながったのですが、
繋がるまでは役に立つかなんてわからないです。
でも、そのときに興味を持って取り組んだことは後々役に立つのかもな、と思いました。
結局は好きなこと・得意なことを見つけられるか
点と点を意識することも大切だと思いますが、結局はこれに尽きる気がします。
興味を持って時間をつかい取り組んだことは、他の人がイヤイヤやるよりも吸収が早いですし、何より興味をもったことをやるから楽しいです。
結局は好きなことや得意なことを見つけて、それにリソースを割いていくことが大切なんじゃないかな、と思います。
早くも点と点がつながりましたが、まだまだ将来の点と過去や今の点を繋げていけたらいいな、と感じました。
①「興味のあること」や「得意なこと」を見つけて熱意を持って取り組む!
②苦労したことや時間のかかったことが実はもう「点」になっているかも?
③Excel VBAは学んでいて損はないですよ!
ひよこん
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