お金が欲しいと思ったときにおすすめの本『漫画バビロン大富豪の教え』

こんにちは、ひよこん(@motokon1226)です。

漫画版といって侮るなかれ…「漫画 バビロン大富豪の教え」がとてもためになったので、紹介したいと思います。

「バビロン大富豪の教え」とは?

本書は1926年にアメリカで出版された『The RIchest Man In Babylon』を翻訳、脚本、漫画化したものです。
古代バビロニアを舞台に、お金を貯め、守り、増やす原理原則が学べるこの物語は、資産家や銀行員たちに読まれ、瞬く間にベストセラーとなり、いまなお、多くの人に読まれています。現代に出版されている多くのお金に関する書籍の原点ともいうべき本でもあります。(『漫画バビロンの教え』原作:ジョージ・Sクレイソン、漫画:坂野旭、企画・脚本:大橋弘祐 冒頭より引用)

100年近く前から出版された本が、今もなお漫画版になって読み続けられているなんてすごすぎる…。もともと散財癖があったので、それを直そうとお金を貯めるためのマインド的なものを学べる本を探していたのですが、書店でふと出会い、読んでみたいと思い先日購入しました。

『お金持ち』とは、「お金の増やし方を知っている者」である

登場人物の古代バビロニアの大富豪アルカドが、お金持ちになりたい少年たちに問います。

「例えば、わしがお前達に金貨10枚を手渡したとしよう。お前達はそのお金を何に使う?」

そうすると、子供達は「鶏肉や分厚いパン、はちみつを買って食べたい」と言い出しますが、それではお金が増えないとアルカドは説きます。

使うばかりではいつしかお金はなくなってしまう。そうなるならその人はお金持ちではない。お金持ちというのは「お金の増やし方を知っている者」である。

お金持ちってどんな人?と言われてお金を持っている人、と答えるのが大多数ですが、バビロンの大富豪アルカドは、「お金の増やし方を知っている者」と定義します。お金は使うばかりではすぐになくなってしまいますが、それを増やす方法を知っていて実践していればお金は自然と貯まるという、何とも単純明快な考え方を指し示してくれます。

そして本には、お金を増やす、すなわち「お金に愛される7つ道具」を紹介しています。この7つ道具は最初聞いた時は「なんだそんなことか?」と思ったのですが、改めて色々考察してみると理にかなっていて合理的です。

1.収入の10分の1を貯金せよ

人生の間で手に入れられるお金が有限だとしたら、そのお金を有効活用するにはどうしたら良いか、そのための最初の一歩がこれです。収入の10分の1を貯金する。

入社したてのころなどは手取20万くらいとすると月2万円ほど。そう考えると生活を変えれば貯金できなくはない額だと思います。この貯金を毎月することで、お金を増やすことができます。

しかし、ここで言っているのは、あくまで身の丈にあった生活をするということではなく、「お金を有限と認め、自分の使えるお金の上限を定めること」がこの一つ目の教えの本質です。このことは2つ目の教えにつながってきます。

2.欲望に優先順位をつけよ

10分の1を貯金することで、毎月一定額のお金を貯金することができ、かつ残りの9/10の収入で生活をすることになります。今まで20万もらっていて、20万使っていたのが、20万もらって18万使うといった形です。

そうすると今までの2万円、どこにお金を使わないか?逆に言うと、どの部分はお金を使うことに優先しようか?と考えるようになります。支出の管理をすることで自ずと自分のライフミニマルコストを意識することになり、支出を意識して生活することができるようになります。

3.貯えた金に働かせよ

お金を持っていることが財産ではなく、本当の財産とは「定期的に金が入ってくる仕組み」のことをいいます。次に1で貯めた毎月のお金をただ銀行に眠らせず、投資をする、ということです。

定期的にお金が入ってくる仕組みとして、現在における「賢明な投資先」の一つに「外国株式のインデックスファンド」が取り上げられていました。株は、FXや金の取引とは大きく異なり成長を前提としていて、かつ庶民が世界経済の成長に投資することを実現できる観点から賢明な投資先と書かれていました。

蓄えたお金はただ眠らせるだけではなく、働かせてさらに働かせる(増やす)。そうすることで貯金した金額よりも大きなお金を手にすることができます。

4.危険や天敵から金を堅守せよ

ある程度のお金を手にすると、儲け話に乗りたくなってきますが、大きく儲けようとしてあり金を全て差し出すのは愚か者のすること、と書かれています。

ある人から儲け話をもらったら、必ずその道に長けた人に相談をすることで、儲け話以上の価値のある話を聞くことができるという。先人の知恵を頼り、誘惑に負けないということでしょうか。

5.より良きところに住め

また教えの中には良いところに住む、とも書かれています。

住居は幸せな生活と密接に関わっていて、そしてその幸せは貯金を増やすモチベーションとなります。住居編支払いは心を豊かにする投資と考えるのです。

6.今日から未来の生活に備えよ

毎月少しずつでも金を積み立てていけば、老人になって動けなくなった自分や、自分が死んだ後の家族に蓄えを残すことができます。

人間はいつかは死ぬのだから、その死を受け入れるために将来の不安に備える行動をしようということです。

7.自分こそを最大の資本とせよ

そして最後の教えが、自分を最大の資本とすること。

自分を資本とするには、「情報や知識・経験」を得ることで資本を最大化することができます。

本を読んだり、映画を見たり、人と話してディスカッションをしたり、様々な経験をすることで得られる”知”こそが自分を資本とする最大の武器となります。

その境界を分かつ壁は、「動いた者とそうでない者」である

この7つ道具を知っていても、実際は行動をしなければ意味がない、とも説いています。結局は得た知識を活用する・実践することで一歩先にいくことができる、ということでしょうか。

このことは何事においてもそうだと思います。

魚を食べるのではなく、魚の釣り方を知ろう

本の中には、「これから無人島で生きようとする奴隷に、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよう」と書かれています。いくら魚を与えても、食べ尽くせば餓死してしまいます。それであれば魚の釣り方を教える。そうすれば、その知識はいずれ大きな資産となります。

この漫画を読んで、読書欲や貯金欲が高まってきました。

漫画版で1時間くらいで読み終わるので、まずはこの本を是非みなさんも読んでみてはいかがでしょうか。