書店「読書のすすめ」の『本のソムリエ』清水克衛さんに会ってきた【篠崎駅から徒歩4分】

Kindleやamazonなどの普及に伴い、リアルの書店は売り上げが下がり経営困難となる昨今、立地が特段良いわけでもないのに、圧倒的な存在感を示している一つの書店があります。

その名も「読書のすすめ」という本屋さん。実際に足を運んでみました。

「読書のすすめ」とは?

「読書のすすめ」は東京都の江戸川区にある、一見すると普通の本屋さんです。しかし、
ここの店主の清水克衛さんが素晴らしい人で、この人に会うために多くの人が訪れています。

僕がこの「読書のすすめ」を知ったのは、一本の動画でした。
いつものようにyoutubeで動画を見ていると、たまたまこの動画に出会ったんです。
24分と少し長いですが、動画が観れる環境の方はこちらをご覧ください。↓

この「読書のすすめ」という書店が他の書店と大きく違うところは、

平積みコーナーに新刊やベストセラーを置くのではなく、清水さんが良いと思った本を古い新しい関係なしに置いている

という点です。

「本のソムリエ」と呼ばれている清水さん曰く

清水さん

発売した時に出会えなかった本が結構あって、その中でも、本当に読んで感動するとか、そういう本を探してきて(お客さんに)渡してあげたい。

とのこと。

だから、平積みコーナーには、清水さんが気に入った本だけを店の棚に並べていて、お客さんの人生を変える一冊の本を紹介しているのだそうです。
動画を見ればみるほど興味が湧いてきたので、動画を見た次の日にさっそく「読書のすすめ」に行ってみました。

「読書のすすめ」に行ってみた。

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都営新宿線の「篠崎駅」から徒歩6分くらい歩いたところにあります。中に入ってみると、店主さんは見られず、男の店員さんが一人いて、本の整理をしていました。

中にはお客さんが僕のほかに二人いました。

実際に動画の中で紹介されていた本があるかなーと店内を見ていると、実際に紹介されていた本がすべてありました。
10年前に出版された本で、動画で紹介されて人気が出ただろうに、まだ本があったので感動しました。

店主の清水さんに会えないかな…

せっかく来たので店主の清水さんと話してみたいなぁ…と思い、店内をうろちょろしていると、清水さんが裏から現れて、僕に話しかけてくれました。

清水さん

3人とも一緒に来たんですか?
いや、僕は1人で来ました

ひよこん

子供と2人で来ました

他のお客さん

清水さん

どこから来たんですか?
仙台から来ました。

ひよこん

四国から来ました。

他のお客さん

清水さん

わざわざそんな遠くからありがとうございます。

こんな感じで、
一人一人のお客さんを大切にしている姿を目の当たりにして、この姿が多くのファンを生んだんだろうなぁ
と感じました。

こんな会話から始まり、最初は人見知りを発揮してあまり喋れませんでしたが、清水さんの方から気さくに話しかけてくれ、色々な本を紹介してくれました。

店内をうろちょろしているときに気になった本があったので、せっかくだからその本について聞いてみることに…

この本とても気になるんですけど…

ひよこん

清水さん

おー!その本はいい本だよ、ぜひ読んでみなよ
どんな本なんですか?

ひよこん

この一言で清水さんはこんなことを言ってくれました。

清水さん

本を読むときに「どんな本ですか?」なんて聞いちゃいけないよ。今の人は損得勘定で物事を考えがちだけど、そんなことしてちゃダメだよ。成功している人は、この本おすすめだよ!と言うと、「じゃあ、読んでみます」って言う。「どんな本ですか?」って聞く前にまず読んでみる。そうすると素敵な本との出会いがあるかもしれないじゃん。失敗してもいいじゃん。失敗したっていう経験になるんだから。

こんなことを聞いたときに、本当に素晴らしい店主さんだなぁと感じたのと、本当に本が好きでこの仕事をしているんだなぁと感動しました。

本を読むのは自発的な行動だ

本を読むって、自発的な行動だ。

だから、どんな本を読んでもいい。自分が読みたい本を読めばいい。「読書のすすめ」に来て、そんなことを学べました。

あー、本が読みたくてしょうがないくらいうずうずしてきました笑!

せっかくなので3冊買いました。

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の三冊を買いました。

『「やさしい」ってどういうこと?』は動画で紹介されていて気になったので購入。

『ライフ イズ ビューティフル』 は店内を見ていて一番目についた本。

『生きる』はたまたま手にとって見ていたら、

清水さんが「小野田さん知ってる?」と聞いてくれ、

「知らないです」と答えると、「絶対読んだ方がいいよ!」とオススメされた本です。

詳しくは清水さんのブログに書いていました。

自分も含めて自戒しなければならない。
今の日本人は完全に平和ボケだといえないだろうか。
子どもから「生きるってどういうこと?」と問われて、
しっかりと答えられる大人が幾人いるのだろうか?

かつて、戦争が続いていると信じ、フィリピン・ルバング島で
30年間任務を続けた元陸軍少尉小野田寛朗氏のことを、
もう知らない日本人の方が多くなってしまっているのではないだろうか。
近頃は、なんでもかんでも「サムライ」という言葉をくっつけて
はしゃいでいるように見えることがある。
この小野田寛朗氏こそが真のラストサムライと言っていい。
その小野田さんが2013年に貴重で素敵な本を出している。

(引用元:真のラストサムライ|読書のすすめ 清水克衛の日々是好日)

ブログの内容を見ていても、この「生きる」は何か自分の中で気づきの得られる本になりそうです。今まで戦争についての本を読む機会はあまりなかったですが、せっかくの機会なので“読んでみる”ことにします。

この3冊、ブログでレビューあげられたらいいなと思っています。

本好きなら迷わず一度は行って欲しい書店

僕は普段、本は読みますが、本好きというほどの読書量ではありません。

しかし、そんな僕でも十分楽しめる、そんな素晴らしい書店でした。

東京にいて時間があったらぜひ行ってみてください。

意味のある本に出会えるはずです。

『読書のすすめ』

所在地: 〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町1丁目403−4 サクシードシゲゼン 1F
営業時間:毎日10:00-21:00
電話:03-5666-0969

▼「読書のすすめ」で購入した3冊はこちら